庶民には高嶺の花となって久しいロレックス。長期的な円安や国内外の過熱した需要により、2次流通市場では定価を大きく上回るプレミア価格が常態化している。昨今では資産価値や投機対象としての側面ばかりが強調されているが、本来のロレックスは、過酷な使用にも耐えうる“最高の実用時計”であったはずだ。
現行モデルの喧騒に疑問を感じているなら、機械式時計の黄金期と呼ばれる1950〜60年代頃のアンティークに目を向けてみてはいかがだろうか。50万円アンダーで手が届き、かつ日常使いに耐えうる傑作機が存在する。
【写真で見る】アンダー50万円から狙える黄金時代のロレックス
●派手さはないが“品”のあるアンティークモデル

(写真左)ハニカム文字盤のオイスターデイト/(写真右)スーパーオイスターリューズを備えたスピードキング
50万円以下の予算で狙えるのは、いずれもスタンダードな3針モデル。モデル名でいえば、オイスター、オイスターデイト、オイスターパーペチュアル、デイトジャストあたりだろう。さらに言えばエアキングやスピードキングなども含まれる。
これらにはサブマリーナーやGMTマスターといった人気スポーツモデルのような派手な意匠はないが、ひと目でロレックスと分かる象徴的なデザインコードを継承している。シンプルゆえに装いを選ばず、誰が着けても腕元に馴染むアクのなさこそが、時代を超えて愛される理由だ。
機構は非常にシンプルな3針であるし、ムーヴメントやケースの耐久性が高いため、古くても実用クオリティをキープしている個体がほとんどだ。手巻きならCal.1200系、自動巻きならCal.1500系を選んでおけばまず間違いない。パーツの供給も安定しており、万が一の故障でも修理が可能。このあたりの安心感こそ、実用時計の王者たる所以である。