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「あの頃のロレックスって、純粋に“最高の実用時計”だったよね」40万円台から狙える黄金時代の傑作モデル|性別の垣根を超える腕時計 No.050

●狙い目のペットネームは“ロイヤル”

あまり他人と被りたくないのであれば、ペットネーム付きのモデルをおすすめしたい。有名なのはバイセロイやプリンスだが、より手頃な価格で探せる狙い目のひとつが“ロイヤル”だ。

フルアラビアインデックスを備えた1930〜40年代製のロイヤル

1930年代半ばに発売されたロイヤルは、手巻きモデルのペットネームのひとつとして、60年代後半(70年代説もあり)まで存続した。ロイヤルの魅力は、名前にふさわしく品のあるモデルが多い点。ベーシックなオイスターケースと異なり、40〜50年代のロレックスらしい造形と、ユニークなデザインを併せもったモデルが多いのだ。

ロイヤルは手巻きムーヴメントしか搭載してこなかったため、自動巻きのパーペチュアルに比べてメンテナンスが容易なうえ、ローター芯や自動巻き機構の摩耗などもない。比較的使用頻度の高いロレックスの場合、へたっている個体は少なくないがメンテナンスをすれば性能が戻る可能性は高いし、場合によってはジェネリックパーツで修復できなくもない。

ただ純粋に実用性を考えると、おすすめのムーヴメントは前述した1200系のなかでも後年のモデルが採用したCal.1210だ。非常に完成された設計をもつため、メンテナンスが容易なうえ、調整しだいで比較的良い精度が得られる。また後継機の1225が1980年代まで作られたため、部品もまだ入手できる。

【写真】ロイヤルにも搭載された手巻きの1200系キャリバー


現行モデルに興味が薄れてしまった人や、手が届く価格でロレックスを購入したい人にとって、アンティークモデルは最良の選択肢になるはずだ。50万円アンダーから狙える機械式黄金期の傑作を、ぜひ手に取って楽しんでみてほしい。

 

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文◎市村 信太郎

音楽・教育業界を経て編集者に。時計、メイク、ファッションほかレディース・メンズの垣根を超えたジェンダーレスなスタイルを体現し、その魅力を伝えるべく奮闘中。Yahoo!ニュース連載「性別の垣根を超える腕時計」(毎週日曜)。インタビュー取材記事『Time Files』(不定期日曜)。

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