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【ロレックス】通信 No.015|増税から1カ月半、11月15日の定点観測にみる実勢価格相場!

 すでにご存じの人も多いと思うが、ロレックスの主要な正規店で11月1日から一部の人気モデルを対象に購入制限を行うとして話題になっている。対象となっている以下のモデルを購入した場合は、同一の型番品について5年間は再購入ができないというものらしい。

<対象モデル>
・デイトナ:Ref.116500LN
・GMマスターII:Ref.116710LN、Ref.116710BLNR、Ref.126710BLRO、Ref.126710BLNR
・サブマリーナ:Ref.116610LN、Ref.116610LV、Ref.114060(デイトなし)
・シードゥエラー:Ref.126600
・ディープシー:Ref.126660
・エクスプローラー:Ref.214270(I)、Ref.216570(II)

 しかも、購入時の条件として、顔写真付き身分証明書の提示を原則とし、その本人以外への販売は認められないとのこと。ロレックスが純粋にほしいのではなく、転売目的で購入するケースが横行していることへの苦肉の策として講じたのだろうが、まさに前代未聞のことである。

 ステンレス系スポーツモデルは、もはやプレミアム価格が常態化し、正規店ではこのような購入制限を設けるなど、筆者もまた然り、純粋にロレックスが好きで購入を考えているユーザーにとっては、なんとも窮屈な時代となってしまったものだ。

 さて、我がWatch LIFE NEWS編集部が毎週金曜日に主要な並行輸入店のロレックスの実勢価格をチェックして、その推移をグラフ化しているROLEX WEEKLY DATA。

 6月下旬から値下がりが続いていたスポーツモデルの実勢価格だが、前回行った消費税増税後の10月4日の定点観測では、上げ幅は1〜2万円と増税分相当よりも少ないうえに、上がっていないモデルもあるなど、実質的には値下がりがまだ続いているとも言える状況だった。

 それから1カ月。直近11月15日付けの定点観測は下記のとおりだ。やはり主要な人気モデルは軒並み上がってきている。これから12月にかけて年末の商戦期に入るため、もし例年の流れと同じだとすると更なる値上がりが予想されるだろう。

■ 週間ロレックス相場(11月18日更新)
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◎GMTマスターII/Ref.126710BLRO
192万円→198万円(↑) 先月より6万円アップ
◎デイトナ/Ref.116500LN
250万円→255万円(↑) 先月より5万円アップ
◎サブマリーナデイト/Ref.116610LN
122万円→127万円(↑) 先月より5万円アップ
◎サブマリーナデイト グリーン/Ref.116610LV
164万円→168万円(↑) 先月より4万円アップ
◎ミルガウス/Ref.116400GV
94万円→93万円(↓) 先月より1万円ダウン
◎ヨットマスターロジウム/Ref.116622
137万円→145万円(↑) 先月より8万円アップ
◎ディープシー/Ref.126660
136万円→140万円(↑) 先月より4万円アップ
◎エアキング/Ref.116900
71万円→72万円(↑) 先月より1万円アップ
◎デイトジャスト/Ref.116233
97万円→97万円(→) 先月と変わらず
◎エクスプローラーII/Ref.216570
101万円→106万円(↑) 先月より5万円アップ
◎エクスプローラーI/Ref.214270
82万円→85万円(↑) 先月より3万円アップ

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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