2021年新作速報

【2021年新作時計】ジャケ・ドロー|存在感際立つ、グラン・セコンドのスケルトンモデル

 時計に配置した動植物が動くオートマタや、高温焼成のエナメルに強いこだわりをもつ、言わずと知れた名門時計ブランド、“JAQUET DROZ(ジャケ・ドロー)”。

 これらの技術は天才時計師であり、ブランドの創業者であるピエール-ジャケ・ドローが得意としていた技術であり、いまでも大切に受け継がれている。

 近年では、8の字を描くような文字盤デザインのグラン・セコンドを筆頭に、オートマタやアトリエ・オブ・アートなど、芸術性の高いコレクションを意欲的に手がけている。

 今回は2021年春に新発表された、主力ラインの“グラン・セコンド スケルトン セラミック”にフィーチャーしていく。

 上部のインダイアルで時間と分を、下部のインダイアルで秒を表示する、主力コレクションであるグラン・セコンド。モデル名の通り、秒針が搭載された下部のインダイアルが大きくデザインされているのが特徴だ。

 これまでの作品に備わっていた時分リング、18金ゴールド製のインデックスと針のディテールを変えることなく、文字盤全面を大胆にスケルトナイズ。サファイアガラス上を回転する大型の秒針が、まるで宙を舞っているかのような印象を与える。

 なおベルトカラー違いでイエロー、グリーン、スカイブルーの3モデルで展開しており、針とインデックスレイルカラーは、イエローならイエロー、グリーンならグリーンと、それぞれのベルトに合わせた加工がされているのもポイント。

 グリーンとスカイブルーはどちらも18金ホワイトゴールド製のインデックスとネジを使用。それらのパーツを際立たせるべく、時分リングおよびケースはブラックセラミックで製作し、コントラストを効かせた意匠を採用した。

 一方、イエローモデルはよりやわらかな色調をまとった、18金レッドゴールド製のインデックスとネジ、ホワイトゴールド製時分リング、そして“プラズマセラミック”ケースを装備。プラズマセラミックは、高温の窯で鍛造することでメタリックな光沢が生まれるワンランク上のセラミック素材である。

 手作業で組み立てられた自動巻きキャリバーJaquet Droz 2663.SQの18金ホワイトゴールド製ローターは、オープンワーク仕様を採用。今作のスケルトンへのこだわりがケースバックからもうかがえ、その複雑な造形美を堪能できるのだ。

 ジャケ・ドローは、スケルトンウオッチにこれらの斬新な解釈を加えて、ブランドがもつ卓越した技術と貴重なノウハウをあらためて証明した。

 

JAQUET DROZ(ジャケ・ドロー)
グラン・セコンド スケルトン セラミック

■(左)Ref.J003525545。(右)Ref.J003525546。ともにブラックCE(41.5mm径)。3気圧防水。自動巻き(Cal.Jaquet Droz 2663.SQ)。世界限定各28本。各314万6000円

 

グラン・セコンド スケルトン プラズマセラミック

■Ref.J003525547。プラズマCE(41.5mm径)。3気圧防水。自動巻き(Cal.Jaquet Droz 2663.SQ)。世界限定28本。314万6000円

 

文◎松本由紀(編集部)

 

【問い合わせ先】
ジャケ・ドロー ブティック銀座
TEL.03-6254-7288
www.jaquet-droz.com

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