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【数万円のSEIKOもなのか!?】 2021年に世界的に最も高騰した高級時計トップ5を世界最大のECサイト、Chrono24が発表!

 ドイツ・カールスルーエに本拠を構える世界最大級の高級時計専門マーケットプレイス「Chrono24(クロノ24)」が、2021年1月1日~12月31日のデータベースに基づいて、価格上昇率が最も高かったモデルのトップ5を発表した。

 実のところ筆者が連載するロレックス通信(毎週日曜朝に公開)でも、12月5日に公開した記事では「最も高騰したモデルランキング」と題して、ロレックスの実勢価格が日本で1年間に最も高騰したベスト11を紹介した。そのときはロレックス に限定してしかも新品価格だったが、Chrono24の資料は、同ECサイトを利用する年間1億人以上のユーザーの取引データ(新品、未使用品、中古品問わず全体の平均)を元に、その取引価格を基準に上昇率が最も高かったモデルを抽出した結果だそうだ。それにしても1億人とはもの凄い規模である。

 そして、発表されたトップ5は以下のとおりだ。

1位、オーデマ ピゲ ロイヤルオーク
2位、ロレックス デイトナ
3位、ロレックス オイスターパーペチュアル
4位、ロレックス GMTマスター II
5位、セイコー スピリット

 1位から4位までは近年よく話題にのぼっている銘柄のため時計好きでなくとも「やっぱり」という印象なのではないか。ただ驚きは5位のセイコー スピリットである。世界的にセイコー人気なのは知っていたが、このような低価格帯のものまで注目されていたとは恥ずかしながら知らなかった。

 Chrono24の説明によると、なかでも2018年頃まで生産され、現在は生産終了しているSARBシリーズ(セイコー メカニカル)の価格上昇率が顕著のようだ。これまでまったく気にしてなかったため、日本はどうなのだろうかと思い調べてみると、確かにメルカリなどに出品されている商品の中に当時の国内定価を超えているものも少なくない。ちなみに販売されていた頃の定価は5万円ぐらいで実勢価格は3万円台だったようだが、それがいまは日本でも5〜6万円。今回あらためて驚かされたというわけである。

 なお各モデルの動向についての解説は、Chrono24の資料から引用して以下に紹介させていただく。

第1位:オーデマ ピゲ ロイヤルオーク

1年間の推移:Chrono24上で未使用の「オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク 15500ST」の推定価格に基づく(2022年1月19日時点)

 少し前までは、その気になればオーデマ ピゲのブティックでなくても、時計販売店に足を運べば自分の選んだオーデマ ピゲ ロイヤルオークを手に入れることができましたが、同社は小売モデル全体をすべて自社のブティックだけに優先的に集中させるように変更しました。同時に、スチール製スポーツウオッチの需要が爆発的に増加し、価格がますます高騰。そのため、ロイヤルオークの2次市場での価格は、2021年だけでも平均81%まで飛躍的に上昇しました。Chrono24での平均価格は約933万7000円~約989万4000円。

第2位:ロレックス デイトナ

1年間の推移:Chrono24上で未使用の「ロレックス デイトナ 116500LN」の推定価格に基づく(2022年1月19日時点)

 世界中のロレックス正規販売店が毎日のように購入希望者を断らなければならないほど定評のある人気モデル、ロレックスのデイトナ。Chrono24における2021年度高級腕時計人気モデルランキングの5位にもランクインしたこの人気モデルの資産価値は平均53%上昇しています。Chrono24での平均販売価格は約494万3000円~約539万1000円。

第3位:ロレックス オイスター パーペチュアル

1年間の推移:Chrono24上で未使用の「ロレックス オイスター パーペチュアル 124300」の推定価格に基づく(2022年1月19日時点)

 エントリーモデルとして位置付けられているロレックスのオイスター パーペチュアルは、ほかのロレックスのモデルより低価格で購入できますが、その市場価格は定価よりもずっと高くなっており、2021年の資産価値は平均46%上昇しました。Chrono24での平均販売価格は約118万4000円~約136万2000円。

第4位:ロレックス GMTマスター II

1年間の推移:Chrono24上で未使用の「ロレックス GMTマスターII 126710BLNR」の推定価格に基づく(2022年1月19日時点)

 近年の定番時計の中でも、ロレックス GMTマスター II は、単に格好いいモデルだというだけでなく、長期的に良い資産投資にもなる時計です。サブマリーナーとデイトナと共に、現在ロレックスで最も人気のコレクター時計とされているGMTマスター II は、2021年にその資産価値は平均31%上昇しています。Chrono24での平均販売価格は約256万6000円~約276万2000円。

第5位:セイコー スピリット

1年間の推移のChrono24上で中古の「セイコー メカニカル SARB033」の推定価格に基づく(2022年1月19日時点)

 クラシックで控えめなセイコー スピリットは過去5年間で約92%価値が高まっており、2021年には平均26%上昇しています。なかでもSARBシリーズがセイコーのファンと時計コレクター両方の間でカルト的な人気を誇り、2018年に廃版となってからは着実に価格を上げてきています。Chrono24での平均販売価格は約6万7900円~約9万4500円。

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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