ロレックス 小スライド 意外と知らない時計知識

【Q92】ロレックスが採用している“オイスターフレックス”ブレスレットは、普通のラバーベルトと何が違う?<ロレックス編>

A.100%ゴム製でできているラバーベルトに対し、オイスターフレックスは超弾性メタルブレードをエラストマー(ラバー)でコーティングしている

 ロレックスのブレスレットには、ステンレススチールやゴールドなどのコマで構成されたスタンダードなオイスター、主にドレス系モデルに採用される5連のジュビリー、そしてカマボコ型の大振りなコマを用いた3連のプレジデントの3種類がある(詳しくは同企画Q47を参照)。

 ロレックス好きの方であればご存じだと思うが、この3種類のブレスレットのほかに、ロレックスではエラストマー(ラバー)を用いたブレスレットも展開している。
 これをロレックスでは、“オイスターフレックス”ブレスレットと呼んでいる。

オイスターフレックスブレスレットは、現行モデルではデイトナ、ヨットマスター、スカイドゥエラーにのみ採用されている

 2015年に発表されたオイスターフレックスは、ロレックスが独自に開発したエラストマー素材を用いたブレスレットだ。
 見た目は普通のラバーベルトに見えるが、ラバーベルトは100%ゴム製でできているのに対し、オイスターフレックスブレスレットは、中心に超弾性メタルブレードを用いている。
 高い弾性をもつゴムで金属(超弾性メタルブレード)をコーティングしたことで、メタルブレスレット並みの堅牢性を確保したという画期的なブレスレットなのだ。

 さらにオイスターフレックスブレスレットの内側には、固いラバー特有の手首にかかる負荷を分散する、特許取得済みの“縦方向クッションシステム”が採用されている。
 これにより手首への装着感を格段に高めたとともに、ラバーの特徴である汗・水を弾く快適性と柔軟性を実現した。

 

<参考文献>
・ロレックス公式サイト>ロレックスの歴史と時計製造>ブレスレット - https://www.rolex.com/ja/about-rolex-watches/bracelets.html

 

文◎松本由紀(編集部)

 

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