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【シンガポールの自然や文化を時計で表現】ファインマン・タイムキーパーズに注目

Feynman Timekeepers(ファインマン・タイムキーパーズ)は、ヨン・ケオン・リムによって2018年で設立されたシンガポール発の日本未上陸の独立系マイクロウオッチブランドだ。
彼のブランドは、時計のコレクションに他とは違うものを持ちたいと願う時計コレクターにアピールすることをコンセプトとしており、ブランド名の“ファインマン”は創業者の長男のファーストネームに由来する。

ファインマン・タイムキーパーズでは時間を表示するという時計の機能性だけでなく、時代を超えた機械工学の美しさを体現するエレガントで洗練された時計を作ることに力を注いでいるそうだ。 彼らは時計製造の豊かな歴史からインスピレーションを得ており、伝統的な職人技と現代的なテクノロジーを融合させることで時計を生み出している。

ただし、単純に過去に製造された時計のデザインを模倣するのではなく、拠点を構えるシンガポールの周囲に広がる自然、建築、都市環境からデザインのインスピレーションを得て、独自のカラーパレットや美的に美しいシルエットを作り出しているのも彼らの特徴だ。時計コレクターや熟練した職人の集団と協力することにより、見る喜び、身につける喜びを感じられる時計作りに励んでいるそうだ。 今回は、シンガポール生まれのファインマン・タイムキーパーズから、二つのモデルを紹介したい。

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ファインマン ワン ギャラクシー アベンチュリン
最初のモデルは “Feynman One Galaxy Aventurine(ファインマン ワン ギャラクシー アベンチュリン)”。アウトスタンプのギョーシェ文字盤とアプライドのアラビアインデックスからなるデザインで、中央の文字盤にはブルーのアベンチュリンがあしらわれている。 シルバーのスケルトン時針と分針がブルーグレーの文字盤の美しさを引き立てており、7時位置のスモールセコンドの30秒と60秒が漢数字、トカゲの尾のようなフォルムの珍しい秒針が個性を加えている。

ケースは直径39mm、厚さ11.5mmの316Lステンレススチール製で、手の甲を圧迫しないようにリューズは4時位置に配置されている。 ムーヴメントはETA社製の Cal. 7001を搭載。 このムーブメントはETA社のトップグレード仕様で製造されている。販売価格はハンドメイドのリザードストラップ付きで、1888シンガポールドル(約21万2000円)だ。


ファインマン・フィヨルド "テンペスト”
次に紹介するモデルは Feynman Fjorde “Magma”(ファインマン・フィヨルド "マグマ“)。 この時計はインナーベゼルを備えたツインリューズのモデルで、独立系マイクロウオッチブランドで、ナビゲーションウォッチがほとんど見られないことから、作られたモデルだ。サンドイッチ構造の文字盤デザインは、暗闇を切り裂く荒れ狂う空のコントラストからインスピレーションを得ているそうだ。


この時計のサンドイッチ文字盤はダークスレートグレーとホワイトに配色され、コンパスベゼルには基点、基点間、二次基点間の方位が表示されている。文字盤の一層目にはシンガポールで Chrono.AMR の下で開発されたまったく新しい夜光顔料が塗布されており、 アワーマーカー、文字盤の内外のサークル、7時位置のスモールセコンドは日中はホワイト、暗所ではアクアブルーに輝きを放つ(針はグリーンで発光)。ケースは直径40mm、厚さ12.8mm、ポリッシュ仕上げとブラッシュ仕上げの316Lステンレススティール製で、サファイヤクリスタル風防とねじ込み式リューズにより200m防水を備える。なお、 2時位置のリューズはインナーリングの調整、4時位置のリューズは時刻合わせに使用される。

ムーヴメントはETA社のCal.2895-2を搭載し、ETA社のトップグレード仕様で製造されている。販売価格はブラックのFKMグランデラバーベルトとブラックのパルメラートレザーのコンビベルト付きで、1488シンガポールドル(約16万7000円)だ。


》Feynman Timekeepers(ファインマン・タイムキーパーズ)
公式サイト
https://feynman.watch/


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

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