小スライド 日本未上陸ブランド

【時計にもっと遊び心があっても良いのでは?】日本未上陸、英国の時計ブランド“スタジオ・アンダードッグ”

創設者リチャード・ベンク

創設者リチャード・ベンク

Studio Underd0g(スタジオ・アンダードッグ)は、時計界に新鮮な視点で遊び心のある時計を打ち出しているイギリスの日本未上陸のマイクロウォッチブランドだ。デザイナーを生業とするスタジオ・アンダードッグの創設者リチャード・ベンクは、2020年に起こった新型コロナの影響によるロックダウンの最中、前向きに時計製作のを練り出した。

彼はブランドのコンセプトやコレクションの草案など、プロジェクト進捗状況を時計愛好家のFacebookページに投稿し、時計コミュニティーから圧倒的に好意的なフィードバックを得たのち、21年3月にスタジオ・アンダードッグを正式に立ち上げるに至った。

【文字盤が個性的すぎる!?】 スタジオ・アンダードッグの新作を見る

スタジオ・アンダードッグでは、“人と違うことをする”ことを信条としており、時計デザインに遊び心を取り入れながらも、質感、素材、仕上げ、色彩など、細部に至るまで入念に作り込まれている。ファーストコレクションである01シリーズは、ミッドセンチュリーのアンティークウオッチからシルエットやデザインを取り入れつつ、爽やかでモダンなダイアルデザインで、ほかにはない個性を確立している。

今回はスタジオ・アンダードッグのセカンドシリーズに当たる02シリーズ・フィールドと、同ブランドのスペシャルエディションを紹介する。


02SERIES-Field_01

02シリーズ・フィールド・コレクション
スタジオ・アンダードッグの 02シリーズ・フィールド・コレクションは、独自の解釈でフィールド・ウォッチを創り上げたいと考えて生み出されたそうだ。英国の国防省が第二次世界大戦で使用していた軍用時計のスタイルにスタジオ・アンダードッグの遊び心を加えたもので、サンドイッチ文字盤が特徴となっている。

この文字盤は文字盤上部には1mmのサファイアクリスタルディスクがあり、ミニッツトラックとアラビア数字がプリントされている。 文字盤が2層の組み合わせによって構成されることで、独特の奥行き感が演出されるのだ。

サファイアクリスタル文字盤のインデックス部分には特注のスーパールミノバが7層塗布されており、昼間の光の下では、文字盤の印刷のディテールが浮かび上がって見え、下層部の文字盤に影を落とす。光が文字盤に当たると影が動き、文字盤の表情が刻々と変化する。

ケースは直径37mm、厚さ12mmの316Lステンレススチール製。風防はサファイアクリスタルで防水機能は100mを備える。 ムーヴメントはセリタ社製の手巻きムーブメントSW210-1を搭載。イギリス・ハンドメイドのレザーストラップが付属し、4色展開で、なかでもピンク・レモネードとステファニー・ブルーの2本はフィールドウォッチの枠を超えたカラーリングとなっている。販売価格は800英ポンド(日本円で約15万4千円)だ。

2024年3月現在、スタジオ・アンダードッグのウェブサイト上で、すべて「完売」となっているが、メールアドレス登録で入荷情報を知らせてくれるそうだ。


ハワイアン(Hawaiian)

ハワイアン(Hawaiian)

01シリーズ・クロノグラフ スペシャル・エディション
ビザ・パーティー(Pizza Party)
次に紹介するビザ・パーティー(Pizza Party)はスタジオ・アンダードッグの遊び心を感じさせるデザインが目を引きつける01シリーズ・クロノグラフのスペシャル・エディション。ハワイアン(Hawaiian)とペパロニ(Pepper0ni)の2種類がラインナップされている。

2023年4月1日にピザをモチーフにした時計の発売を発表した。エイプリル・フールの悪ふざけではあったが、発表直後に2万人以上のウェブサイト訪問者と約800人のピザマニアがこの時計に興味を示したことで商品化されたものだ。文字盤には六等分されたピザがデザインされ、楽しく魅力的なブランドのオリジナリティと創造性を表現している。

ペパロニ(Pepper0ni)

ペパロニ(Pepper0ni)

ケースは直径38.5mm、厚さ13.6mmの316Lステンレススチール製。風防はサファイアクリスタル製で防水機能は50m。ムーヴメントはシーガルの手巻きST-1901を搭載している。ウェブサイトに販売価格が掲載されていないが、650米ドル(日本円で約9万8千円)で売られているようだ。

ただ、このコレクションはスタジオ・アンダードッグの他の時計と同様、オンラインでは購入できない。創設者のリチャード・ベンクまたは、アンドリュー・マクッチェンから直接手渡しでの購入となっている。

商品ウェブページ上にリチャードの2024年のイベントスケジュールが掲載されており、彼らが参加する様々なイベントや時計フェアが掲載されている。 ブランドは時計愛好家に対して地元の時計展示会やイベントに参加し、時計コミュニティと交流することを呼びかけているので、気になった人はぜひチェックしていただきたい。

 

》Studio Underd0g(スタジオ・アンダードッグ)
公式サイト
https://underd0g.com/


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

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