LowBEAT magazine 最新入荷情報

【カルティエらしからぬ硬派なデザイン】直線を基調とした1980年代のラグジュアリーを体現した”サントス カレ”とは?

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


カルティエ
サントス カレ

今回取り上げるのは、1980年代に製造されたカルティエのサントス カレだ。

1904年、ブラジルの飛行家であるアルベルト・サントス=デュモンの、“飛行中に懐中時計では時間を確認しづらい”という悩みを受け、親友であったルイ・カルティエが完成させた世界初の実用メンズ腕時計とも呼ばれる“サントス”。

その系譜のなかで、1970年代末から1980年代にかけてブレスレット一体型のモダンなスポーツドレスウオッチとしてデザインされ、一世を風靡したモデルが“サントス ガルベ”の前身にあたる、通称“サントス カレ”である。

ホワイトローマンダイアルに青焼きの針、サファイアカボションのリューズなど、カルティエを象徴する高貴な意匠が各所にちりばめられており、ひと目でそれと判別できる圧倒的なアイコニックさを備えている。

【写真の時計】カルティエ サントス カレ デイト LM。Ref.2961。SS×YG(41×29mmサイズ)。自動巻き(Cal.ETA2671)。1980年代製。139万8000円。取り扱い店/MOTIF

【画像:直線基調のケースやブレスレットの造形を見る(全6枚)

加えて、1970〜80年代のカルティエに見られる、工業製品らしさを感じさせるヘアライン仕上げのステンレススチール製ケースやブレスレットと、その中で宝飾品としての矜持を発揮するイエローゴールドのベゼルやビスとのコントラストが、本モデルに唯一無二の個性を与えている。また、ケースには裏ブタのないワンピース構造を採用しており、当時、本格的なスポーツユースを強く意識したモデルであったことが細部からうかがえる。

さらに、特徴的なブレスレットにも注目したい。ピンを使用せずに独特な形状のコマを連結する構造が目を引く。このような複雑なコマの形状を、加工の難しいステンレスの無垢材から高精度で削り出す技術は、70〜80年代にかけての金属加工技術の進化があったからこそ実現できたのだろう。

ムーヴメントには、同年のレディースウオッチや小径モデルに数多く採用された自動巻きのETA2671を搭載。整備性に優れており、定期的なオーバーホールを行うことで、長期にわたって使用できるムーヴメントだ。整備状態次第ではあるが、レディースサイズの小径ムーヴメントでありながらも優れた精度を発揮するため、実用を考えている人にとってはうれしいポイントだ。

そして、このモデルを購入する際に注意が必要なのが、ベゼルを固定するビスやブレスレットのサビと固着だ。メンテナンスを怠り、ベゼルやブレスレットのビスなどが固着してしまった場合、オーバーホールが困難になり、非常に高額な修理を必要とする場合がある。そのため、販売店や販売者に直近のメンテナンス歴を確認することをおすすめしたい。また、使用後にはケースやビスのサビを最低限に抑えるために、乾いたクロスなどで汗や水分をよく拭きとることを推奨する。

ステンレススチール製の武骨な造形でありながらも、どこかエレガントさとスマートさを兼ね備えたサントス カレ。現行のカルティエにはない、直線基調のさっぱりとしたクラシカルなデザインに、ぜひ注目してみてほしい。

 

【LowBEAT Marketplaceでほかのカルティエの時計を探す

 

 

文◎LowBEAT編集部/画像◎MOTIF

次のページへ >

-LowBEAT magazine, 最新入荷情報

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com