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そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。
ロレックス
デイトジャスト Ref.1625 “サンダーバード”
今回取り上げるのは1969年頃にロレックスが製造したデイトジャスト Ref.1625、通称“サンダーバード”と呼ばれるモデルだ。
この“サンダーバード”という名は、アメリカ空軍のアクロバットチーム“サンダーバーズ”の隊長、ドン・フェリス大佐の引退記念モデルとして特別発注されたことに由来しているという説が有力である。本モデルは、初代のRef.6309や2代目モデルのRef.6609に続く、3代目のモデルとされており、比較的長期間にわたって製造されていたことで知られている。
文字盤や針などは通常のデイトジャストと同じく、バーインデックスとバトンハンドのシンプルなものが採用されているが、イエローゴールド製の両回転式ベゼルを備えている点が最大の特徴だ。コンビカラーのジュビリーブレスレットや細かな仕上げが施された回転ベゼルが程よい華やかさを演出している。

【写真の時計】ロレックス オイスターパーペチュアル デイトジャスト サンダーバード。Ref.1625。SS×YG(36mm径)。自動巻き(Cal.1570)。1969年製。115万円。取り扱い店/ムーンフェイズ
【画像:イエローゴールド製の回転ベゼルやUSジュビリーブレスレットの状態を見る(全6枚)】
本個体に装着されているブレスレットは、当時の北米市場向けに製造された通称“USジュビリーブレス”と呼ばれる仕様であることがうかがえる。バックル内側に”U.S.A.“および14金コンビを示す”14KT. TRIM“の刻印が刻まれたこの希少なブレスレットは、中央の金コマに14Kイエローゴールドを採用。さらに、サイドのステンレスコマが肉厚な無垢材で構成されており、同年代の巻きブレスと比較すると、引き締まった武骨な印象を与えてくれる。
ただし、ブレスレットのコマ同士の隙間が明らかに大きく、ブレスレットの側面が下を向くように時計を持った際に、ブレスレットが大きく垂れ下がってしまう場合は要注意だ。ブレスレットのピンやコマが過度に摩耗した状態で着用を続けると、破損によって時計本体が脱落してしまう可能性があるからである。こういった破損を防止するためにも、ブレスレットの長さを適切に調整し、負荷のかかりにくい状態にすることを推奨する。
ムーヴメントには自動巻きのCal.1570を搭載。同年代のデイトジャストやサブマリーナーデイトなどに搭載され、多くのロレックスを支えた信頼性の高い名機だ。シンプルな構造ゆえに故障やトラブルが少なく、1960年代半ばから80年代までの約20年間にわたって製造されていたことからも、その完成度の高さが伝わるだろう。
幅広いバリエーションが展開されていたデイトジャストのなかでも、王道ドレスの気品にスポーツウオッチの力強さを融合させ、ひときわ異彩を放つ“サンダーバード”。定番から少し外れた個性を楽しみたい愛好家にぜひ注目してほしい1本だ。
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文◎LowBEAT編集部/画像◎ムーンフェイズ

