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【着け心地もデザインバランスも良好、36mm以下の“小顔時計”】編集部おすすめの3モデル

 現在、メンズウオッチは40㎜オーバーが定番となっているのだが、それは“デカ厚時計”が1990年代後半にブームとなって以降のこと。時計黄金期とされている50年代のアンティークウオッチの多くが34mm~38mmのサイズだったことが示しているように、40㎜オーバーの時計は、実のところかなりのビッグサイズといえる。
実際、腕に着けてもらえるとわかりやすいが、40mm以下の小振りな時計は、腕に乗せると意外なほど納まりが良く、小顔ながらも程よく存在感を主張することができるのだ。


 そんな時計のサイズに関して、近年、原点回帰ともいえるダウンサイジング(小型化)が世界的なトレンドとなっている。あまり小さすぎるとレディースモデルになってしまうので注意が必要だが、小振りなもので36㎜、スタンダードな時計よりもやや小さい感覚でつけられる38~40㎜というのが、大まかなカテゴリーといえる。


 今回は、メンズウオッチとしてはかなり小振りなサイズと言える、36mm以下のモデルに注目。手首にしっくりと納まるジャストな装着感を備えたおすすめのモデルを紹介していく。


【36mm以下の小顔モデル_其の1】
アウトライン(OUTLINE)
パートナー2


 “3・6・9”アラビアインデックスが代名詞となっているあの往年の傑作をモチーフにしたアウトラインの人気モデル。1950年代に製造されたファーストモデルに見られる通称ハニカム模様のギョーシェ装飾を再現しており、古っぽさを演出するために針やインデックスなどメタル素材のものには、鏡面仕上げは施さずに、あえてちょっと荒らしたような仕上げや色合いを採用することで、グッとアンティーク時計の雰囲気を強調させている。 

 ケースは当時のオリジナルと同じは36mmに仕上げつつ、それに対してあえて8mmのビッグリューズを採用することで、きれいに納まりすぎないアンバランスさが個性となって、アンティークウオッチのような味わいがより強調されている。

Ref.YK20211-1BK(ブラック)。SS(36mm径)。5気圧防水。自動巻き(日本製Cal.Miyota 9039)。5万5000円

【問い合わせ先】
シーズ・ファクトリー
TEL.03-5562-0841
https://outlinewatches.tokyo


【36mm以下の小顔モデル_其の2】
クオ(KUOE)
オールドスミス 90-002

 クラシックデザインの魅力を京都から世界へ”というコンセプトをもとに、2020年に京都に誕生したクオの代表モデル“オールドスミス”。1940年代から70年代にイギリス軍で採用された軍用時計をモチーフに、太めのアラビアインデックスと時分針、オレンジがかった蓄光塗料、表面を荒らしたマット仕上げの文字盤など、当時の軍用時計を再現している。

 イギリス軍で採用されていた軍用時計の無骨なデザインをベースに35mmとアンティークウオッチ並みに小振りなケースを採用。経年変化した雰囲気を再現した、文字盤、針、目盛りなど、随所にこだわりの作り込みを施しつつ3万円台という価格はまさに破格。

■SS(35mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.NH35 A)。3万4800円

【問い合わせ先】
クオ グローバル
Mail:info@kuoe-jp.com
https://www.kuoe-jp.com


【36mm以下の小顔モデル_其の3】
タイメックス(TIMEX)
オリジナルキャンパー


 タイメックスが1980年代に米軍仕様に製造していたミリタリーウオッチの復刻版。1980年代に発売された“Camper”をオリジナルとしたもので、当時の手巻き式ムーヴメントが現在は製造できないことからクォーツムーブメントを採用しているものの、3Dプリンタなど現代の技術を駆使し、ドーム型のプラスチック風防、文字盤や小ぶりなケースなど、当時の時計を忠実に再現している。

■Ref.TW2P88400。プラスチック(36mm径)。3気圧防水。クォーツ。9570円

【問い合わせ先】
ウエニ貿易
TEL:03-5815-3277
https://www.timexwatch.jp


 

文◎船平卓馬(編集部)

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