小スライド 連載記事

2010年代の超個性派“デカ厚”ウオッチ【腕時計×サッカー】本田圭佑氏が両腕に着けていたイタリアンブランド“ガガ・ミラノ”|性別の垣根を超える腕時計 No.055

●なぜ「両腕」だったのか? 本田圭佑氏が語った時計哲学

ガガ・ミラノの斬新なデザイン性もさることながら、この時計を両腕に着用するといった本田氏のスタイルも話題を呼んだ。当時、メディアから「なぜ時計を両腕に着けているのか?」と問われた同氏は、実に彼らしい哲学でこう答えている。

「誰が時計は片腕と決めたん?」
「クラシックの音楽家が(左右で)違う役割をしているように、左右のバランスを保つため」
(※さらに後年には「ひとつは日本時間、もうひとつは滞在国(ヨーロッパなど)の時間を意識するため」という実用的な役割も語っている)

ファッションアイテムのみならず、常識に囚われず常に自分を高みへと導くためのツールとしても時計を捉えていた本田氏。彼にとってガガ・ミラノは、単なるステータスシンボルではなく、自身の生き方を表現するためのアイテムだったのだ。

ガガ・ミラノの時計を両腕に着用するというスタイルでも注目された本田氏(※画像は生成AIによるイメージ)


●トレンドに流されるのではなく“自分のスタイルは自分で”

あれから時が経ち、現在の時計業界のトレンドは“小振り・薄型”へとシフトしている。しかし、4年に一度の世界中が熱狂するW杯というお祭りの最中においては、ガガ・ミラノがもっていたような過剰なまでのエネルギーや遊び心が恋しくなるのも事実だ。

スマートにまとめるいまのトレンドも良いが、本田氏のように“自分のスタイルは自分で決める”というパンクな精神も、時計を趣味にする醍醐味のひとつだろう。もしあなたのコレクションに、ガガ・ミラノのような個性派時計や大振りのスポーツウオッチが眠っているなら、W杯期間中だけそれを引っ張り出して腕に巻いてみるのも悪くないかもしれない。

 

【問い合わせ先】
ガガ ジャパン
TEL.03-6447-2974

文◎市村 信太郎

音楽・教育業界を経て編集者に。時計、メイク、ファッションほかレディース・メンズの垣根を超えたジェンダーレスなスタイルを体現し、その魅力を伝えるべく奮闘中。Yahoo!ニュース連載「性別の垣根を超える腕時計」(毎週日曜)。インタビュー取材記事『Time Files』(不定期日曜)。

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