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【わずか2.3mm厚の薄型自動巻きムーヴメントを搭載】タイガーアイ文字盤や薄型の金無垢ケースが魅力的なピアジェのアンティークウオッチ

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ピアジェ
レジェンドクッション タイガーアイ ダイヤル

今回紹介するのは、1972年頃に製造されたピアジェのレジェンドクッション タイガーアイ ダイヤルだ。
モデル名が示す通り、クッション形のケースと、文字盤にタイガーアイ(虎眼石)を使用している点が最大の特徴である。樹皮を思わせる、輝きを抑えた表面仕上げが施された18金製のケースやブレスレットと相まって、腕時計というよりも、ブレスレットのようなジュエリーを思わせる風合いに仕上げられている。

繊細な形状のコマを組み合わせたケース一体型のしなやかなブレスレットや、自動巻きでありながら薄さを重視したケースデザインなど、70年代当時のピアジェらしい、時代を先取りしたディテールも魅力の1本だ。

【写真の時計】ピアジェ レジェンドクッション タイガーアイ ダイヤル。Ref.12731 A68 (GGP98081)。K18YG(32×30mmサイズ)。自動巻き(Cal.12P)。1972年製。248万6000円。取り扱い店/BEST VINTAGE

【画像:タイガーアイの文字盤や繊細な仕上げのブレスレットを見る(全6枚)

ムーヴメントには、ピアジェが誇った当時世界最薄の自動巻きムーヴメント、Cal.12Pを搭載している。従来の自動巻きムーヴメントでは、自動巻きのローターをムーヴメントの中心部に重ねるセンターローターを採用していた。一方、ピアジェやビューレン、ユニバーサル・ジュネーブといった一部メーカーでは、時計の機能を司る基本輪列の配置そのものを見直し、それらと同一レイヤー上にマイクロローターと自動巻き機構を組み込む設計を採用。これにより、ムーヴメント厚を薄型化することに成功し、ピアジェが製造したCal.12Pにおいては、わずか2.3mm厚にまで抑えられていた。

現在ではごく一般的に感じられる厚みのドレスウオッチだが、この薄さは、クォーツ式腕時計が普及し始め、いわゆるクォーツショックが到来しようとしていた70年代初頭において、十分な優位性を持っていた。

初期のクォーツムーヴメントは精度こそ高かったものの、電池や電子回路の小型化技術がまだ発展途上であったため、構造上どうしても厚みが出てしまい、ドレスウオッチのような繊細さを実現するのは難しかった。そこでピアジェをはじめとするスイスの高級時計メーカーは、精度競争とは異なる価値に目を向け、アクセサリーのような装着感や装飾品としての工芸的価値を追求。薄型ムーヴメントを活用したラグジュアリーウオッチを次々と生み出していったのである。

その後、クォーツ式腕時計においても超薄型ムーヴメントの製造技術が確立され、さまざまな薄型ドレスウオッチが誕生した。しかし機械式ドレスウオッチも、一部で根強く生き残り続けることとなり、同時期に誕生したラグジュアリースポーツウオッチにおいては、現在まで語り継がれるアイコン的存在にまで上り詰めたのだ。

長年に渡り、コアな時計ファンの間で人気を集め続けているピアジェの薄型ドレスウオッチに改めて注目したい。

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文◎LowBEAT編集部/画像◎BEST VINTAGE

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