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【時計を作ってわかった】シチズン・ミヨタ、セイコーなど日本製汎用ムーヴメント事情|OUTLINEニュース no.109

■アウトライン・コンプレダイバー1960

ケースメーカーのEPSA社が55年に特許を取得した防水のコンプレッサーケースは、ケースにかかる水圧を利用して、水深が増すごとに密閉度を高めるというものだった。EPSA社はこれをスイスの各時計メーカーに供給。それによって多くのメーカーでもダイバーズウオッチの製造が可能になったというわけである。

そして、当時のコンプレッサーケースを採用したダイバーズウオッチにはある共通点があった。それは経過時間を確認するための回転式スケールが外側ではなく風防ガラスの内側に設けられているという点だ。

アウトラインの“コンプレダイバー1960”は、そんな当時のコンプレッサーダイバーの雰囲気を再現。風防ガラス内に装備した回転式スケールは当時と同じく2時位置のボタンを回して操作する。自動巻きムーヴメントはシチズン傘下であるミヨタの最上位機、Cal.9015を搭載。シースルーバックからはテンプの動きも楽しめる。しかも、このハビート機ながら価格は4万9500円と5万円を切る。

Ref.YK18001-1(ブラック)、Ref.YK18001-2(ネイビー)。316Lステンレススチール。ケース径40mm、ケース厚12.7mm。10気圧防水。自動巻き(日本製Cal.MIYOTA9015/秒針停止機能搭載)。逆回転防止機能付き回転インナーベゼル、デイト表示、シースルーバック。49,500円(日本製)

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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